プレゼント

畳の染み
腐った液
蝉の声
見開いた目

ビニール紐
酸の強い排泄物
サイレンの音
飛び出た眼球


衰え
剥離
純粋に近づく

孤独に 絶望に 理不尽に 殺される
死は自死ですら自ら選び取ったものではない

何かしらをプレゼントされ
選ばざるを得なかった 諦めでしかない結論
その差は その瞬間に焼き付く風景のみなのか